
◆様々な言葉を自在に操り、曲のイメージ半分を担うコトバのアーティスト
曲がつくられるプロセスで、唯一「言葉を自在に操ることばのプロ」として関わっていくのが作詞家の仕事です。専門の作詞家の場合、レコード会社や音楽出版社などの事務所と業務契約を結ぶ人と、フリーで仕事をする人がいます。 現在では、曲先といって先に曲がつくられ、あとから詞をつけるというのが主流であり、さらにドラマやCMのタイアップがついたタイアップ主導型で曲をつくるケースが増えています。したがって、現代の作詞家には、イメージを言葉にするという作詞本来の能力に加えて、アーティストのイメージを生かしつつ、企業やプロデューサーのオーダーを作品のなかに取り込む力、つまりコピーライター的な要素も求められています。

◆時代にマッチした曲づくり&時代を切り拓く曲づくりでスマッシュヒット、メガヒットを狙う!
楽曲制作の始点となる、人の心を打つメロディーを生み出していくのが作曲家の仕事です。一般に新曲がリリースされる場合、まず最初にレコード会社の制作部や音楽制作プロダクションから作曲家に発注があります。ここでコンセプト(曲のテーマやイメージ)をはじめ、コード展開やテンポ、シンガーの音域などの具体的なものまでが作曲家に伝えられます。
メロディーができあがるとデモテープを制作します。主流となっているのは、DTM(DeskTopMusic)という、パソコンのシーケンサーソフトを利用して小規模的に音楽を作る方法で、ドラムとベース、キーボードバッキングといったメインのパートを打ち込んだものに仮歌を入れます。完成したデモテープはコピーされ、作詞家やアレンジャーへと渡ります。

◆メロディーを引き立てるミュージックの仕掛人。高度で幅広い音楽知識が必要
すでにあるメロディーに、コードやリズム、イントロや間奏などを付け、完成された楽曲にするのがアレンジャー(編曲家)の仕事です。作曲家がアレンジまでを手がける場合もありますが、どんな楽器を使い、各パートごとにどんな演奏をするのかを考えるのはアレンジャーの仕事となります。
同じ曲でもアレンジによってさまざまな曲調に変わるため、高度な技量と感性が要求されます。管楽器や打楽器、効果音など、バンドのアーティストが演奏する以外のパートを付け加えることもあり、作曲家的な要素も求められます。

作詞家になる主な方法には、次のようなものがあります。
①専門学校や専門スクール、通信教育などの作詞コースで作詞の基礎から学び、実力をつける。
②レコード会社や音楽出版社へ作品を持ち込み認められること。才能を認めてくれる人が一人でもいれば、その人を介して人脈が広がる。
③音楽制作会社や作詞家プロダクションに所属し、そこから仕事をもらう。この場合、就職試験に合格することが必要。
④作詞コンテストなどに積極的に応募し受賞する。
⑤売り込み専門のプロダクションに作品を有料で登録する。
いずれの方法を選ぶにしても、まずは作品をたくさん書いて、多くの人に見てもらう。それが成功への第一歩といえるでしょう。プロとして活躍するには、いくつものハードルを越えなければならないことはいうまでもありません。
音楽のジャンルによって要求されるレベルは異なりますが、最近は、センスや才能があれば楽譜が書けるかは二の次という場合も多く、とくにバンドとしての楽曲は音を伝える手段をもっていれば何とか通用しますから、やる気があればチャンスは十分ある分野です
しかし、デモテープを作成するためには、最低でもキーボードかギターが弾け、コードに関する知識があることぐらいは必要です。
作曲家になるには、レコード会社や音楽制作会社、作曲家プロダクションに自分を売り込む方法や作曲コンクールに応募し、受賞するという手段があります。また、バックバンドやスタジオミュージシャンなどの関連の仕事に就いて音楽プロデューサーに認められ、作曲を依頼されるというケースも少なくありません。いずれにしろ、いかに新しいものを生み出し、世間の目を引くかがプロへの第一関門となるでしょう。
基本的条件としては、音楽理論に精通していること、幅広い分野の音楽を聴いていること、コード楽器(ピアノ、ギター、キーボードなど)が弾けることなどがあげられます。さらに、曲を聴いてすぐに各セクションの特徴をとらえ、すばやく分析できる耳をもつことも必要です。かなり高度な音楽知識を必要とする仕事なので、実績のある学校で専門的に勉強したほうが良いでしょう。

労働時間が決まっている仕事ではないですが、締め切りを守らなければ信用を失い、次からの仕事に悪影響が出てしまうので、スケジュール管理がきちんとできることが重要です。 また、幅広い分野の音楽を聴いているのもいいでしょう。